映画「THE FIRST SLAM DUNK」がすっごく人気のようで、
SNSでフォローさせていただいてる方々の多くが絶賛していて、
それを見ていたらどんどん気になってしまいまして
その気持ちを抑えていられなくなってしまいました。
観に行きたいなあ、と思う気持ちが昂る一方の日々だったのですが、一つ問題がありました。
僕は原作を全く知らないのです。
バスケに全く興味を持つことなく生きて来たのでこの作品を読んだことがなく、
知ってるのは、なんとなく世間的に知られてる「桜木花道」という名前のキャラと
「安西先生」というキャラと彼の名台詞のみ。
そう、そもそもの作品に対する予備知識がまったくない状態だったんです。
なので、興味はすごくあるんだけど、
ノーガードで挑んで大丈夫な映画なのかが不安でした。
そこでTwitterで、こんな自分でも楽しめるのかどうかを訊いてみたところ
「大丈夫」とのご意見をいただけたので、その声に背中を押して貰う形で映画館にゴーして来ました。
上述した通り、本当にこのマンガの知識はなかったんですが
なぜか勝手な先入観だけはありました。
- 主人公の桜木花道が不良で、(リーゼントの髪型から推察)
- 恋をきっかけに真面目になってスポーツに打ち込んで
- その才能を開花させて行くストーリー
なのではないかと
きっとその上達していく中で必殺技みたいなものを身に付けて行ったりすんだろうと
そんなthe少年漫画なんだろうなって思ってました。
なので、
- テンポが間伸びする展開(キャプテン翼的な)
- 細かすぎる実況(キャプテン翼的な)
- 必殺技(キャプテン翼的な)
- 漫画特有の実際にない動き(キャプテン翼的な)
で構成されてたりしないと、とやや警戒しつつ映画館に到着したわけなんですが、
簡単にそんな思いは杞憂に過ぎないことが分かりました。
そして、勝手なイメージを抱いていた作品でもありませんでした。
(当たり前だっつーの)
まるで本当の試合を見てるようなスピード感と
プレイする選手たちの動きのリアルさに圧倒されてしまいました。
凄い、なにこれ?マジで?
そんな気持ちでどんどん引き込まれて行ってしまいました。
それぞれのキャラクターの背景、心情を理解できる展開、
そして何よりも、試合中のメンタルの描写も素晴らしかったです。
サッカー経験者の視点での話になってしまいますが、
スポーツの試合って、本当にメンタル勝負なところがあって、
一対一の局面はもちろん、シュートを打つ局面、ドリブルで仕掛ける局面などは、
本当に気持ちの強さを求められるものですよね。
あと、相手チームの嫌な選手とのやり合いとかもあり、
「やられたらやり返す」そんな強気をずっと持ち続けるのって難しいです。
何度も止められたり倒されたりすると逃げたくなったりします。
そういう選手の心の動きが素晴らしく描かれていて、
あっという間に感情移入できてしまいました。
原作を読んでないので、試合の結末がどうなるのか分からなかったのもポイントが高かったです。
「この凄い試合の結末ははどうなってしまうんだろう?」
と、本当に試合を見ているかのような気持ちで見ることができました。
クライマックスの演出も見事過ぎて、大人しく座っているのが本当に難しかったです。
凄い試合と、凄い小説を同時に読んだ、そんな感じでした。
本当に濃密で、あっという間の最高の約2時間でした。
映画には当たりハズレがあって、
ハズレを引いた時の悲しさは辛いものがありますが、
当たりの映画を見た時の収穫って本当に凄いなあって思いました。
すっごく高いクォリティで構成された映画、、見終わって数時間が経過してもまだ興奮と高揚感と感動に浸っています。
さあ、そんなわけで、「スラムダンク」のコミックが何巻あって、
全部揃えるのにいくらかかるのか調べちゃいました。
31巻で13,790円!!!
書棚のスペース的にもお財布的になかなか厳しいものがありますね。
電子書籍にしちゃおうか、でも、それだと迫力がきっと物足りない気もしますし、
もうちょっと検討が必要そうです。